SCR28:コンテンツのブロックをバイパスするために、展開可能及び折り畳み可能なメニューを使用する
出典:WAIC. “
SCR28: コンテンツのブロックをバイパスするために、展開可能及び折り畳み可能なメニューを使用する
” WCAG 2.0 達成方法集(参照2024年7月1日)
概要
ユーザーが特定のコンテンツブロックを容易にバイパスできるように、展開可能および折り畳み可能なメニューを提供することを目的としています。これにより、ユーザーは必要な情報を迅速に見つけ、長いページ内を効率的にナビゲートすることができます。
このページでは、ウェブサイト制作でよく直面する課題に対して、基本的で取り組みやすい方法を紹介しています。
ただし、他にも対処すべき状況や多くの手段があり、具体的な状況に応じて最適な方法を選ぶことが大切です。
適用(対象)
こちらは、次の達成基準に関連する達成方法です。
実践的な方法
コンテンツブロックを展開可能および折り畳み可能にするためのメニューを作成します。
JavaScriptやARIA属性を使用して、メニューの状態(展開または折り畳み)を制御します。
注意点
ユーザインタフェースコントロール
ユーザーが簡単にメニューを開いたり閉じたりできることを確認します。これにより、必要な情報をすばやく見つけることができます。
論理的な読み上げ順序
コンテンツが展開されたとき、それが読み上げ順序の論理的な場所でプログラムによる解釈が可能なコンテンツに含まれていることを確認します。これにより、スクリーンリーダーユーザーがコンテンツを正しく理解できます。
プログラムによる非表示
コンテンツが折りたたまれているとき、それがプログラムによる解釈が可能でない部分にあることを確認します。これにより、スクリーンリーダーが非表示コンテンツを読み上げないようにします。具体的には、aria-hidden=”true”属性を使用します。
まとめ
展開可能および折り畳み可能なメニューを使用することで、ユーザーは長いページ内の特定のコンテンツブロックを容易にバイパスできます。アクセス可能なマークアップ、視覚的なインディケーター、キーボードナビゲーションを実装し、ARIA属性を適切に使用することで、すべてのユーザーにとって使いやすいメニューを提供します。このような手法を実践することで、アクセシビリティの向上に貢献し、効率的なナビゲーションを提供することができます。
WCAG 2.0とその翻訳文書の利用について
本ページの内容は、「Web Content Accessibility Guidelines (WCAG) 2.0」、「WCAG 2.0 解説書
」および「WCAG 2.0 達成方法集
」からの引用を含んでいます。引用された内容は、W3CおよびWAICによって公開されており、以下のクリエイティブ・コモンズライセンスに基づいて使用されています。これらのガイドラインを参考にしつつ、ウェブアクセシビリティの向上に向けた具体的な取り組みを分かりやすく説明しています。
WCAG 2.0
この作品はクリエイティブ・コモンズ 表示 4.0 国際ライセンスの下に提供されています。
WCAG 2.0 解説書及び達成方法集
この作品はWCAG 2.0 解説書及び達成方法集からの引用を含みます。翻訳はWAICによって提供されており、文書のステータスは「勧告」です。なお、この文書の正式版はあくまでW3Cのサイト内にある英語版であることにご注意ください。