H70:繰り返されているコンテンツのブロックをグループ化するために、frame要素を使用する
出典:WAIC. “
H70: 繰り返されているコンテンツのブロックをグループ化するために、frame 要素を使用する
” WCAG 2.0 達成方法集(参照2024年7月1日)
概要
繰り返し表示されるコンテンツのブロックをグループ化し、ユーザーがページ内の情報を整理して理解しやすくすることを目的としています。特に長いページや多くのセクションがあるページで効果的です。
このページでは、ウェブサイト制作でよく直面する課題に対して、基本的で取り組みやすい方法を紹介しています。
ただし、他にも対処すべき状況や多くの手段があり、具体的な状況に応じて最適な方法を選ぶことが大切です。
適用(対象)
こちらは、次の達成基準に関連する達成方法です。
実践的な方法
繰り返し表示されるコンテンツのブロックをフレーム(frameまたはiframe)要素を使用してグループ化します。これにより、同じコンテンツを複数のページにわたって一貫して表示することができます。
良いグループ化の書き方
フレーム要素を使用してグループ化する場合、それぞれのフレームには適切なタイトル(title属性)を設定し、フレームの内容が何であるかを明確に示します。また、フレーム内のコンテンツは独立してアクセス可能であり、フレームをサポートしないブラウザでも適切に表示されるように設計します。
注意点
HTML5ではframe要素が廃止されているため、現代のWeb開発においては使用しないことが推奨されます。代わりにiframeを使用するか、他の手法(例えば、テンプレートやコンポーネントベースの設計)を検討してください。また、フレームを使用する場合、ナビゲーションの一貫性を保つためにフレーム間のリンクを適切に設定します。フレームの使用はアクセシビリティに影響を与えることがあるため、適切な代替手段を提供することが重要です。
まとめ
繰り返し表示されるコンテンツのブロックをフレーム要素を使用してグループ化することで、ページ内の情報を整理し、ユーザーが容易にナビゲートできるようにします。適切なグループ化の手法を選び、フレームには明確なタイトルを設定し、フレームをサポートしないブラウザにも配慮します。また、ナビゲーションの一貫性を保ち、アクセシビリティに配慮した代替手段を提供することが重要です。HTML5ではframe要素が廃止されているため、iframeの使用や他の現代的な手法を検討することが推奨されます。
WCAG 2.0とその翻訳文書の利用について
本ページの内容は、「Web Content Accessibility Guidelines (WCAG) 2.0」、「WCAG 2.0 解説書
」および「WCAG 2.0 達成方法集
」からの引用を含んでいます。引用された内容は、W3CおよびWAICによって公開されており、以下のクリエイティブ・コモンズライセンスに基づいて使用されています。これらのガイドラインを参考にしつつ、ウェブアクセシビリティの向上に向けた具体的な取り組みを分かりやすく説明しています。
WCAG 2.0
この作品はクリエイティブ・コモンズ 表示 4.0 国際ライセンスの下に提供されています。
WCAG 2.0 解説書及び達成方法集
この作品はWCAG 2.0 解説書及び達成方法集からの引用を含みます。翻訳はWAICによって提供されており、文書のステータスは「勧告」です。なお、この文書の正式版はあくまでW3Cのサイト内にある英語版であることにご注意ください。