H64:frame要素及びiframe要素のtitle属性を使用する
出典:WAIC. “
H64: frame 要素及び iframe 要素の title 属性を使用する
” WCAG 2.0 達成方法集(参照2024年7月1日)
概要
frameおよびiframe要素にtitle属性を適切に使用することで、ユーザーにフレームの内容や目的を理解しやすくすることを目的としています。特にスクリーンリーダーユーザーにとって、フレームの内容が何であるかを理解するのに役立ちます。
このページでは、ウェブサイト制作でよく直面する課題に対して、基本的で取り組みやすい方法を紹介しています。
ただし、他にも対処すべき状況や多くの手段があり、具体的な状況に応じて最適な方法を選ぶことが大切です。
適用(対象)
こちらは、次の達成基準に関連する達成方法です。
実践的な方法
frameおよびiframe要素には必ずtitle属性を設定し、そのフレームが表示する内容や役割を簡潔かつ明確に記述します。これにより、ユーザーはフレームの内容を把握しやすくなります。
良いタイトルの書き方
title属性の内容は具体的で、フレームの目的を明確に示すものである必要があります。例えば、ナビゲーション用のフレームには「ナビゲーション」、メインコンテンツ用のフレームには「メインコンテンツ」などのタイトルを設定します。
<iframe src="navigation.html" title="ナビゲーション"></iframe>
<iframe src="main_content.html" title="メインコンテンツ"></iframe>
<iframe src="footer.html" title="フッター"></iframe>
注意点
HTML5ではframe要素が廃止されているため、現代のWeb開発においては使用しないことが推奨されます。代わりにiframeを使用し、適切なタイトルを設定することが重要です。また、フレームの内容が変わる場合は、title属性も適宜更新する必要があります。
まとめ
frameおよびiframe要素にtitle属性を適切に設定することで、ユーザーにフレームの内容や目的を明確に伝えることができます。具体的で簡潔なタイトルを設定することが重要であり、フレームの内容が変わる場合にはtitle属性も更新します。HTML5ではframe要素が廃止されているため、iframeの使用を推奨し、アクセシビリティ向上のために適切なタイトルを設定することが必要です。このような手法を実践することで、全てのユーザーにとって使いやすいウェブサイトを作成することができます。
WCAG 2.0とその翻訳文書の利用について
本ページの内容は、「Web Content Accessibility Guidelines (WCAG) 2.0」、「WCAG 2.0 解説書
」および「WCAG 2.0 達成方法集
」からの引用を含んでいます。引用された内容は、W3CおよびWAICによって公開されており、以下のクリエイティブ・コモンズライセンスに基づいて使用されています。これらのガイドラインを参考にしつつ、ウェブアクセシビリティの向上に向けた具体的な取り組みを分かりやすく説明しています。
WCAG 2.0
この作品はクリエイティブ・コモンズ 表示 4.0 国際ライセンスの下に提供されています。
WCAG 2.0 解説書及び達成方法集
この作品はWCAG 2.0 解説書及び達成方法集からの引用を含みます。翻訳はWAICによって提供されており、文書のステータスは「勧告」です。なお、この文書の正式版はあくまでW3Cのサイト内にある英語版であることにご注意ください。