G85:利用者の入力が要求されたフォーマット又は値の範囲外の場合に、テキストの説明を提供する
出典:WAIC. “
G85: 利用者の入力が要求されたフォーマット又は値の範囲外の場合に、テキストの説明を提供する
” WCAG 2.0 達成方法集(参照2024年7月1日)
概要
G85は、ユーザーの入力が要求されたフォーマットや値の範囲外である場合に、ユーザーが理解しやすいテキストの説明を提供する方法について説明しています。エラーの特定とフィードバックの提供は、ユーザーの利便性とウェブコンテンツのアクセシビリティを向上させるために不可欠です。G85では、ユーザーが入力エラーを迅速に特定し修正できるように、明確で具体的な説明を提供することを推奨しています。
このページでは、ウェブサイト制作でよく直面する課題に対して、基本的で取り組みやすい方法を紹介しています。
ただし、他にも対処すべき状況や多くの手段があり、具体的な状況に応じて最適な方法を選ぶことが大切です。
適用(対象)
こちらは、次の達成基準に関連する達成方法です。
実践的な方法
ユーザーの入力が要求されたフォーマットや値の範囲外である場合に、テキストの説明を提供することを推奨しています。
エラーメッセージの明確化
エラーメッセージは具体的で明確である必要があります。
例: 「入力された日付は無効です。YYYY-MM-DD形式で入力してください。」
<label for="date">生年月日 (YYYY-MM-DD形式):</label>
<input type="text" id="date" name="date" aria-describedby="dateHelp">
<span id="dateHelp" class="error">入力された日付は無効です。YYYY-MM-DD形式で入力してください。</span>
具体的な指示の提供
入力フォーマットや値の範囲を明示する。
例: 「パスワードは8文字以上で、少なくとも1つの大文字と1つの数字を含めてください。」
<label for="password">パスワード:</label>
<input type="password" id="password" name="password" aria-describedby="passwordHelp">
<span id="passwordHelp" class="error">パスワードは8文字以上で、少なくとも1つの大文字と1つの数字を含めてください。</span>
まとめ
G85は、ユーザーが入力エラーを迅速に特定し、修正するための具体的なフィードバックを提供することを重視しています。特に要求されるフォーマットや値の範囲外の入力があった場合には、ユーザーがエラーを理解し、正しい情報を入力できるようにするための詳細な説明を提供することが求められます。
WCAG 2.0とその翻訳文書の利用について
本ページの内容は、「Web Content Accessibility Guidelines (WCAG) 2.0」、「WCAG 2.0 解説書
」および「WCAG 2.0 達成方法集
」からの引用を含んでいます。引用された内容は、W3CおよびWAICによって公開されており、以下のクリエイティブ・コモンズライセンスに基づいて使用されています。これらのガイドラインを参考にしつつ、ウェブアクセシビリティの向上に向けた具体的な取り組みを分かりやすく説明しています。
WCAG 2.0
この作品はクリエイティブ・コモンズ 表示 4.0 国際ライセンスの下に提供されています。
WCAG 2.0 解説書及び達成方法集
この作品はWCAG 2.0 解説書及び達成方法集からの引用を含みます。翻訳はWAICによって提供されており、文書のステータスは「勧告」です。なお、この文書の正式版はあくまでW3Cのサイト内にある英語版であることにご注意ください。