G84: 利用者が許可された値のリストにない情報を与えた場合に、テキストの説明を提供する
出典:WAIC. “
G84: 利用者が許可された値のリストにない情報を与えた場合に、テキストの説明を提供する
” WCAG 2.0 達成方法集(参照2024年7月1日)
概要
G84は、フォームやインタラクティブなコンテンツにおいて、利用者が許可された値のリストにない情報を入力した場合、適切なテキストの説明を提供することでエラーを特定し、修正を促す方法を示しています。これにより、利用者がどの部分でエラーが発生したのかを理解し、修正するための明確な指示を得ることができます。
このページでは、ウェブサイト制作でよく直面する課題に対して、基本的で取り組みやすい方法を紹介しています。
ただし、他にも対処すべき状況や多くの手段があり、具体的な状況に応じて最適な方法を選ぶことが大切です。
適用(対象)
こちらは、次の達成基準に関連する達成方法です。
実践的な方法
利用者が入力フォームや選択リストに許可された値以外の情報を提供した場合、そのエラーに対して明確なテキストの説明を提供することが求められます。
許可された値のリストを明示する
フォームの入力欄に対して、許可された値のリストを提示します。
例えば、選択リストやドロップダウンメニューを使用して、利用者が選択可能なオプションを表示します。
エラーメッセージの表示
利用者がリストにない値を入力した場合、その入力欄の近くにエラーメッセージを表示します。
このメッセージは、どの部分が間違っているのか、どのように修正すれば良いのかを具体的に示します。
<label for="prefecture">都道府県名を入力してください(例: 東京都, 大阪府, 北海道):</label>
<input type="text" id="prefecture" name="prefecture">
<span id="prefectureError" class="error">有効な都道府県名を入力してください(例: 東京都, 大阪府, 北海道)</span>
まとめ
G84の実践は、利用者が許可された値のリストにない情報を入力した場合に、適切なテキストの説明を提供することでエラーを特定しやすくすることです。具体的には、事前に許可された値のリストを明示し、誤った値を入力した際にどの部分が間違っているかを具体的に指摘するエラーメッセージを表示することで、利用者はエラーの原因を理解しやすくなり、迅速に修正を行うことができます。これにより、ウェブサイトのアクセシビリティと使いやすさが向上します。
WCAG 2.0とその翻訳文書の利用について
本ページの内容は、「Web Content Accessibility Guidelines (WCAG) 2.0」、「WCAG 2.0 解説書
」および「WCAG 2.0 達成方法集
」からの引用を含んでいます。引用された内容は、W3CおよびWAICによって公開されており、以下のクリエイティブ・コモンズライセンスに基づいて使用されています。これらのガイドラインを参考にしつつ、ウェブアクセシビリティの向上に向けた具体的な取り組みを分かりやすく説明しています。
WCAG 2.0
この作品はクリエイティブ・コモンズ 表示 4.0 国際ライセンスの下に提供されています。
WCAG 2.0 解説書及び達成方法集
この作品はWCAG 2.0 解説書及び達成方法集からの引用を含みます。翻訳はWAICによって提供されており、文書のステータスは「勧告」です。なお、この文書の正式版はあくまでW3Cのサイト内にある英語版であることにご注意ください。