G202:すべての機能に対してキーボード制御を確保する
出典:WAIC. “
G202: すべての機能に対してキーボード制御を確保する
” WCAG 2.0 達成方法集(参照2024年7月1日)
概要
すべてのユーザーがキーボードを使用してウェブコンテンツのすべての機能にアクセスできるようにすることを目指しています。このガイドラインは、特に障害を持つユーザーや、マウスを使用できない状況でのアクセシビリティを向上させるために重要です。
このページでは、ウェブサイト制作でよく直面する課題に対して、基本的で取り組みやすい方法を紹介しています。
ただし、他にも対処すべき状況や多くの手段があり、具体的な状況に応じて最適な方法を選ぶことが大切です。
適用(対象)
こちらは、次の達成基準に関連する達成方法です。
実践的な方法
機能の特定
ウェブページで提供されているすべての機能をリストアップします。これには、リンク、メニュー、ボタン、チェックボックス、ラジオボタン、フォームフィールドなどのインタラクティブ要素や、ドラッグ&ドロップ、テキスト選択、領域のサイズ変更、コンテキストメニューの表示などの操作が含まれます。また、ショッピングカートでのアイテム追加や削除、チャット機能の起動など、特定のタスクに基づく機能も対象となります。
キーボード操作の確認
リストアップした各機能がキーボードのみで操作可能であるかを確認します。これには、タブキーを使ってフォーカスを移動し、Enterキーやスペースキーを使って選択や操作を行うことが含まれます。例えば、フォームフィールドにタブキーで移動し、Enterキーで送信ボタンを押すといった操作です。
代替入力デバイスの対応
ハードウェアキーボードがない場合でも、キーボードインターフェースを使用して操作できることを確認します。多くのモバイルデバイスは、外部キーボードやオンスクリーンキーボードを接続するオプションを持っているため、これらのデバイスからの入力にも対応させます。例えば、スイッチデバイスや音声入力ソフトウェア、手書き解釈プログラムなどからの入力が可能かどうかを確認します。
まとめ
G202は、すべてのユーザーがキーボードを使用してウェブコンテンツのすべての機能にアクセスできるようにすることを目指しています。これは特に障害を持つユーザーや、マウスを使用できない状況でのアクセシビリティを向上させるために重要です。ウェブページ上のすべての機能がキーボードで操作可能であることを確認し、代替入力デバイスからの操作にも対応することで、より広範なユーザーにとって利用しやすいコンテンツを提供できます。
WCAG 2.0とその翻訳文書の利用について
本ページの内容は、「Web Content Accessibility Guidelines (WCAG) 2.0」、「WCAG 2.0 解説書
」および「WCAG 2.0 達成方法集
」からの引用を含んでいます。引用された内容は、W3CおよびWAICによって公開されており、以下のクリエイティブ・コモンズライセンスに基づいて使用されています。これらのガイドラインを参考にしつつ、ウェブアクセシビリティの向上に向けた具体的な取り組みを分かりやすく説明しています。
WCAG 2.0
この作品はクリエイティブ・コモンズ 表示 4.0 国際ライセンスの下に提供されています。
WCAG 2.0 解説書及び達成方法集
この作品はWCAG 2.0 解説書及び達成方法集からの引用を含みます。翻訳はWAICによって提供されており、文書のステータスは「勧告」です。なお、この文書の正式版はあくまでW3Cのサイト内にある英語版であることにご注意ください。