アクセシビリティ対応の第一歩は現状を知ることから
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お問い合わせ出典:WAIC. “
G176: 閃光を放つ領域を十分に小さくする
” WCAG 2.0 達成方法集(参照2024年7月1日)
G176は、ウェブコンテンツにおいて光過敏性発作を防ぐための実践的な方法を提供しています。具体的には、閃光が1秒間に3回以上発生する場合でも、その閃光を放つ領域が視野の10度(中心視野)の25%未満であれば、達成基準2.3.1を自動的に満たします。視野の10度は、中心視野に相当し、視覚センサーが多く集まっているため、ここでの閃光が特に光過敏性発作を引き起こす可能性が高いです。G176は、この視野内での閃光の影響を最小限に抑えることを目指しています。
このページでは、ウェブサイト制作でよく直面する課題に対して、基本的で取り組みやすい方法を紹介しています。
ただし、他にも対処すべき状況や多くの手段があり、具体的な状況に応じて最適な方法を選ぶことが大切です。
こちらは、次の達成基準に関連する達成方法です。
視野10度は、一般的なディスプレイサイズと解像度を基にピクセル数に変換できます。例えば、1024 x 768ピクセルの解像度で15~17インチのディスプレイを56~66センチメートルの距離で見る場合、視野10度は約341 x 256ピクセルに相当します。この範囲の25%未満(約21,824平方ピクセル)に閃光を収めることで、達成基準を満たします。
既知のディスプレイを使用する場合、そのディスプレイのサイズ、解像度、および視聴距離を把握し、視野10度をピクセル数に変換します。例えば、1080p(1920 x 1080ピクセル)のワイドスクリーンディスプレイの場合、視聴距離に基づいて視野10度のサイズを計算し、その範囲の25%未満に閃光を制限します。具体的には、視聴距離に0.1745を掛けて矩形の幅を、0.1309を掛けて矩形の高さを算出し、それをピクセルに換算します。
G176は、達成基準2.3.1を満たすための有効な手段です。閃光を放つ領域を小さくすることで、光過敏性発作のリスクを軽減し、より多くのユーザーが安全にウェブコンテンツを利用できるようにします。ウェブデザイナーや開発者は、このガイドラインに従い、適切な技術とツールを用いて、ユーザーエクスペリエンスの向上に努めることが求められます。視野の計算方法を理解し、実際のディスプレイに応じた調整を行うことで、閃光によるリスクを最小限に抑えることができます。
本ページの内容は、「Web Content Accessibility Guidelines (WCAG) 2.0」、「WCAG 2.0 解説書
」および「WCAG 2.0 達成方法集
」からの引用を含んでいます。引用された内容は、W3CおよびWAICによって公開されており、以下のクリエイティブ・コモンズライセンスに基づいて使用されています。これらのガイドラインを参考にしつつ、ウェブアクセシビリティの向上に向けた具体的な取り組みを分かりやすく説明しています。
この作品はクリエイティブ・コモンズ 表示 4.0 国際ライセンスの下に提供されています。
この作品はWCAG 2.0 解説書及び達成方法集からの引用を含みます。翻訳はWAICによって提供されており、文書のステータスは「勧告」です。なお、この文書の正式版はあくまでW3Cのサイト内にある英語版であることにご注意ください。
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