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G149:フォーカスを受け取るときに、ユーザエージェントによって強調されるユーザインタフェース コンポーネントを使用する

出典:WAIC. “ G149: フォーカスを受け取るときに、ユーザエージェントによって強調されるユーザインタフェース コンポーネントを使用する新しいウィンドウを開きます ” WCAG 2.0 達成方法集(参照2024年8月1日)

概要

G149は、ウェブコンテンツ制作者がユーザエージェント(ブラウザなど)の標準機能を利用して、フォーカスを受け取った際に視覚的に強調されるユーザインタフェースコンポーネントを使用することを推奨するガイドラインです。これにより、ユーザーはフォーカス可能なコンポーネントを容易に識別し、ナビゲーションがしやすくなります。

このページでは、ウェブサイト制作でよく直面する課題に対して、基本的で取り組みやすい方法を紹介しています。
ただし、他にも対処すべき状況や多くの手段があり、具体的な状況に応じて最適な方法を選ぶことが大切です。

適用(対象)

こちらは、次の達成基準に関連する達成方法です。

目的

この達成方法の主な目的は、ユーザエージェントのサポートを活用して、利用者がフォーカス可能なコンポーネントを視覚的に識別できるようにすることです。標準的なユーザインタフェースコンポーネントは、フォーカスを受け取るとユーザエージェントによって自動的に強調されるため、追加のコーディングやカスタマイズが不要です。これにより、ユーザーは予測可能な方法でフォーカスの位置を把握できます。

公式解説の要点

G149の公式解説では、ユーザエージェントが標準的なコンポーネントをフォーカス時に視覚的に強調することで、利用者がフォーカス位置を予測可能かつ一貫した方法で把握できるようにすることを目的としています。UAAGのチェックポイント10.2に適合したユーザエージェントでは、選択、コンテンツフォーカス、有効な要素、訪問済みリンクが強調されるため、ウェブ制作者はこれらの標準コンポーネントを使用することで、追加のコーディングなしに高い視認性を提供することができます。

実践的な方法

ウェブ制作者は、ユーザエージェントが提供する標準的なコントロールを使用して、フォーカスを受け取った際の視覚的な強調を実現できます。これにより、追加のカスタマイズやスクリプトの使用を最小限に抑えつつ、フォーカスインジケータの視認性を確保することができます。

HTML標準タグの利用

標準的なHTMLタグ(例:a、button、input)は、ユーザエージェントによって自動的にフォーカスインジケータが適用されます。これらのタグを使用することで、視認性の高いフォーカスインジケータを簡単に実現できます。

標準フォーム要素の活用

フォーム要素(例:input、select、textarea)も、ユーザエージェントによってフォーカスインジケータが自動的に適用されます。これにより、ユーザーがフォームフィールド間をナビゲートしやすくなります。

まとめ

G149は、ユーザエージェントが提供する標準的なコントロールを活用してフォーカス可能なコンポーネントを視覚的に識別しやすくするためのガイドラインです。これにより、視認性の高いフォーカスインジケータを提供し、ユーザーが予測可能な方法でナビゲートできるようにしつつ、追加のコーディングやカスタマイズを最小限に抑えることができます。この実践により、キーボードナビゲーションを利用するユーザーのウェブコンテンツのアクセシビリティが大幅に向上します。

WCAG 2.0とその翻訳文書の利用について

本ページの内容は、「Web Content Accessibility Guidelines (WCAG) 2.0新しいウィンドウを開きます」、「WCAG 2.0 解説書新しいウィンドウを開きます」および「WCAG 2.0 達成方法集新しいウィンドウを開きます」からの引用を含んでいます。引用された内容は、W3CおよびWAICによって公開されており、以下のクリエイティブ・コモンズライセンスに基づいて使用されています。これらのガイドラインを参考にしつつ、ウェブアクセシビリティの向上に向けた具体的な取り組みを分かりやすく説明しています。

WCAG 2.0

この作品はクリエイティブ・コモンズ 表示 4.0 国際ライセンス新しいウィンドウを開きますの下に提供されています。

WCAG 2.0 解説書及び達成方法集

この作品はWCAG 2.0 解説書及び達成方法集からの引用を含みます。翻訳はWAICによって提供されており、文書のステータスは「勧告」です。なお、この文書の正式版はあくまでW3Cのサイト内にある英語版であることにご注意ください。

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