G148:背景色及び文字色を指定せず、その初期設定を変更するウェブコンテンツ技術の機能を使用しない
出典:WAIC. “
G148: 背景色及び文字色を指定せず、その初期設定を変更するウェブコンテンツ技術の機能を使用しない
” WCAG 2.0 達成方法集(参照2024年7月1日)
概要
ウェブコンテンツの背景色や文字色を指定せず、ユーザーのブラウザやオペレーティングシステムの初期設定に依存するようにすることで、ユーザーが自身の視覚的なニーズに応じて最適な表示を確保できるようにする方法です。これにより、視覚に障害を持つユーザーが自身に最適なコントラスト設定を使用できるようになります。
このページでは、ウェブサイト制作でよく直面する課題に対して、基本的で取り組みやすい方法を紹介しています。
ただし、他にも対処すべき状況や多くの手段があり、具体的な状況に応じて最適な方法を選ぶことが大切です。
適用(対象)
こちらは、次の達成基準に関連する達成方法です。
実践的な方法
デフォルトの色設定を使用
デフォルトの色設定を使用することで、背景色や文字色をCSSなどで指定せず、ユーザーがブラウザやオペレーティングシステムのデフォルト設定に従うようにします。これにより、ユーザーは自分に最適なコントラスト設定を使用できます。ウェブコンテンツがユーザーのアクセシビリティ設定を尊重するように設計することが重要です。具体的には、CSSで背景色や文字色を指定しないようにし、ユーザーの設定を上書きしないようにします。これにより、視覚に障害を持つユーザーが自身のニーズに合わせて最適な表示を確保できるようになります。
具体例
良い例
テキストの色や背景色を指定せず、ユーザーが自分の設定に従って表示を調整できるようにします。
悪い例
CSSを使用して背景色や文字色を強制的に指定すると、ユーザーが自分の設定を変更できなくなり、視認性が低下します。
まとめ
G148は、ユーザーが自身の視覚的なニーズに合わせてウェブコンテンツを調整できるようにするための重要な方法です。背景色や文字色を指定せず、ユーザーのデフォルト設定を尊重することで、すべてのユーザーにとって読みやすいコンテンツを提供できます。この方法を実践することで、ウェブアクセシビリティを向上させることができます。
WCAG 2.0とその翻訳文書の利用について
本ページの内容は、「Web Content Accessibility Guidelines (WCAG) 2.0」、「WCAG 2.0 解説書
」および「WCAG 2.0 達成方法集
」からの引用を含んでいます。引用された内容は、W3CおよびWAICによって公開されており、以下のクリエイティブ・コモンズライセンスに基づいて使用されています。これらのガイドラインを参考にしつつ、ウェブアクセシビリティの向上に向けた具体的な取り組みを分かりやすく説明しています。
WCAG 2.0
この作品はクリエイティブ・コモンズ 表示 4.0 国際ライセンスの下に提供されています。
WCAG 2.0 解説書及び達成方法集
この作品はWCAG 2.0 解説書及び達成方法集からの引用を含みます。翻訳はWAICによって提供されており、文書のステータスは「勧告」です。なお、この文書の正式版はあくまでW3Cのサイト内にある英語版であることにご注意ください。