C15:ユーザインタフェースコンポーネントがフォーカスを受けとったときの提示を変更するために、CSSを使用する
出典:WAIC. “
C15: ユーザインタフェースコンポーネントがフォーカスを受けとったときの提示を変更するために、CSS を使用する
” WCAG 2.0 達成方法集(参照2024年8月1日)
概要
C15は、CSSを用いてインタラクティブな要素がフォーカスされたときに、その提示を変更することを推奨します。これには、ボタン、リンク、フォームフィールドなど、ユーザーが操作する要素が含まれます。視覚的なフィードバックは、色の変更、ボーダーの追加や変更、背景色の変更などによって実現されます。これにより、視覚的な手がかりが強化され、特に視覚に障害のあるユーザーや、高コントラストを必要とするユーザーにとって重要なアクセシビリティ改善が図れます。
このページでは、ウェブサイト制作でよく直面する課題に対して、基本的で取り組みやすい方法を紹介しています。
ただし、他にも対処すべき状況や多くの手段があり、具体的な状況に応じて最適な方法を選ぶことが大切です。
適用(対象)
こちらは、次の達成基準に関連する達成方法です。
実践的な方法
実際にCSSを使用してフォーカスのスタイルを変更する方法をいくつか紹介します。これらの方法は、簡単に実装でき、フォーカスの可視性を向上させるのに役立ちます。
フォーカス時の色変更
a:focus, button:focus {
outline: 2px solid #ff0000; /* 赤色のアウトラインを追加 */
}
背景色の変更
input:focus {
background-color: #e0f7fa; /* フォーカス時に背景色を変更 */
}
ボーダーの追加
textarea:focus {
border: 2px dashed #00bcd4; /* フォーカス時にダッシュボーダーを追加 */
}
ボックスシャドウの使用
select:focus {
box-shadow: 0 0 5px 2px #673ab7; /* フォーカス時にボックスシャドウを追加 */
}
まとめ
C15は、CSSを使用してユーザインタフェースコンポーネントがフォーカスを受け取ったときの視覚的なフィードバックを提供するための重要な方法です。これにより、ユーザーはインタラクティブな要素を簡単に認識し、ウェブページのナビゲーションが容易になります。特に視覚障害を持つユーザーや、高コントラストの視覚表示を必要とするユーザーにとって、この視覚的フィードバックは不可欠です。
WCAG 2.0とその翻訳文書の利用について
本ページの内容は、「Web Content Accessibility Guidelines (WCAG) 2.0」、「WCAG 2.0 解説書
」および「WCAG 2.0 達成方法集
」からの引用を含んでいます。引用された内容は、W3CおよびWAICによって公開されており、以下のクリエイティブ・コモンズライセンスに基づいて使用されています。これらのガイドラインを参考にしつつ、ウェブアクセシビリティの向上に向けた具体的な取り組みを分かりやすく説明しています。
WCAG 2.0
この作品はクリエイティブ・コモンズ 表示 4.0 国際ライセンスの下に提供されています。
WCAG 2.0 解説書及び達成方法集
この作品はWCAG 2.0 解説書及び達成方法集からの引用を含みます。翻訳はWAICによって提供されており、文書のステータスは「勧告」です。なお、この文書の正式版はあくまでW3Cのサイト内にある英語版であることにご注意ください。