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ARIA11:ページのリージョンを特定するためにARIAランドマークを使用する

出典:WAIC. “ ARIA11: ページのリージョンを特定するために ARIA ランドマークを使用する新しいウィンドウを開きます ” WCAG 2.0 達成方法集(参照2024年7月1日)

概要

ARIA(Accessible Rich Internet Applications)は、障害を持つユーザーがウェブコンテンツにアクセスしやすくするための一連の属性と技術です。ARIAランドマークは、ページ内の特定のセクションを示すために使用される属性で、支援技術(スクリーンリーダーなど)を使用するユーザーがページの構造を理解しやすくします。一方、HTML5では、header、nav、main、aside、footerなどのセマンティック要素が提供されており、これらの要素はページ内の特定のセクションを明示的に示すため、支援技術がページの構造をよりよく理解できるようになっています。

このページでは、ウェブサイト制作でよく直面する課題に対して、基本的で取り組みやすい方法を紹介しています。
ただし、他にも対処すべき状況や多くの手段があり、具体的な状況に応じて最適な方法を選ぶことが大切です。

適用(対象)

こちらは、次の達成基準に関連する達成方法です。

実践的な方法

セマンティック要素の使用

header:サイト全体のヘッダーまたはセクションのヘッダーを示す。

<header>
  <!-- ヘッダーコンテンツ -->
</header>

nav:ナビゲーションメニューを示す。

<nav>
  <!-- ナビゲーションリンク -->
</nav>

main:ページのメインコンテンツを示す。

<main>
  <!-- メインコンテンツ -->
</main>

aside:サイドバーや追加情報のセクションを示す。

<aside>
  <!-- サイドバーコンテンツ -->
</aside>

footer:フッターを示す。

<footer>
  <!-- フッターコンテンツ -->
</footer>

ARIAランドマークを追加する場合

セマンティック要素をサポートしない古いブラウザや、特定の支援技術での互換性を確保するために、必要に応じてARIAランドマークを追加します。

<header role="banner">
  <!-- ヘッダーコンテンツ -->
</header>

<nav role="navigation">
  <!-- ナビゲーションリンク -->
</nav>

<main role="main">
  <!-- メインコンテンツ -->
</main>

<aside role="complementary">
  <!-- サイドバーコンテンツ -->
</aside>

<footer role="contentinfo">
  <!-- フッターコンテンツ -->
</footer>

注意点

可能な限りHTML5のセマンティック要素を使用し、これによりARIAランドマークの使用を最小限に抑えることが推奨されます。ARIAランドマークは、古いブラウザや特定の支援技術がセマンティック要素をサポートしていない場合に追加で使用します。また、ランドマークの使い過ぎに注意し、ページの構造を明確にするために適切に使用することが重要です。

まとめ

HTML5のセマンティック要素を適切に使用することで、多くの場合、追加のARIAランドマークが不要になります。ただし、互換性の問題がある場合には、補完的にARIAランドマークを使用することが推奨されます。

WCAG 2.0とその翻訳文書の利用について

本ページの内容は、「Web Content Accessibility Guidelines (WCAG) 2.0新しいウィンドウを開きます」、「WCAG 2.0 解説書新しいウィンドウを開きます」および「WCAG 2.0 達成方法集新しいウィンドウを開きます」からの引用を含んでいます。引用された内容は、W3CおよびWAICによって公開されており、以下のクリエイティブ・コモンズライセンスに基づいて使用されています。これらのガイドラインを参考にしつつ、ウェブアクセシビリティの向上に向けた具体的な取り組みを分かりやすく説明しています。

WCAG 2.0

この作品はクリエイティブ・コモンズ 表示 4.0 国際ライセンス新しいウィンドウを開きますの下に提供されています。

WCAG 2.0 解説書及び達成方法集

この作品はWCAG 2.0 解説書及び達成方法集からの引用を含みます。翻訳はWAICによって提供されており、文書のステータスは「勧告」です。なお、この文書の正式版はあくまでW3Cのサイト内にある英語版であることにご注意ください。

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