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Parsing4.1.1 構文解析(レベルA)

マークアップ言語を用いて実装されているコンテンツにおいては、要素には完全な開始タグ及び終了タグがあり、要素は仕様に準じて入れ子になっていて、要素には重複した属性がなく、どの ID も一意的である。

出典:WAIC. “ 達成基準 4.1.1 を理解する新しいウィンドウを開きます ” WCAG 2.0 解説書(参照2024年6月1日)

概要

ウェブページのコンテンツは、使用されているマークアップ言語の仕様に従って解釈されなければなりません。これは、ユーザーエージェント(ブラウザなど)がウェブページを正しく理解し、表示するために必要です。この基準を満たすことで、ウェブページのアクセシビリティと互換性が向上します。

このページでは、ウェブサイト制作でよく直面する課題に対して、基本的で取り組みやすい方法を紹介しています。
ただし、他にも対処すべき状況や多くの手段があり、具体的な状況に応じて最適な方法を選ぶことが大切です。

課題に対する実践的な方法

バリデートする

公式なバリデーションツールを使用して、ウェブページが正しく解析されるか確認します。エラーが検出された場合は、それを修正します。

仕様に準拠する

使用しているマークアップ言語の仕様書を参照し、ウェブページのすべての要素と属性が仕様に準拠していることを確認します。

正しいHTMLを使用する

HTMLの各要素と属性が正しく使用されているか確認します。適切な要素を選び、その意味に合った用途で使用することが重要です。

タグの正しい使用

開始タグと終了タグが正しくペアになっているか、タグのネストが正しいかを確認します。HTMLの構文ルールに従うことが必要です。

一意のid属性

各HTML要素に割り当てるid属性値がページ内で一意であることを確認します。重複するid属性がないようにします。

重複しない属性

各HTML要素に重複する属性が設定されていないか確認します。重複した属性があると、予期しない動作や表示が発生する可能性があります。

well-formedの確認

ウェブページの構造が整っているか、特にXML宣言を含む場合はwell-formedであることを確認します。正しいタグのネスト、適切な属性の引用符使用、特殊文字のエスケープ処理などが含まれます。

まとめ

達成基準4.1.1は、ウェブコンテンツが使用されるマークアップ言語の仕様に従って正しく解釈されることを保証します。これにより、アクセシビリティと互換性が向上し、すべてのユーザーにとって一貫した利用体験を提供できます。上記の実践的な方法を適用することで、この基準を満たし、ウェブページの品質を確保することができます。

WCAG 2.0とその翻訳文書の利用について

本ページの内容は、「Web Content Accessibility Guidelines (WCAG) 2.0新しいウィンドウを開きます」、「WCAG 2.0 解説書新しいウィンドウを開きます」および「WCAG 2.0 達成方法集新しいウィンドウを開きます」からの引用を含んでいます。引用された内容は、W3CおよびWAICによって公開されており、以下のクリエイティブ・コモンズライセンスに基づいて使用されています。これらのガイドラインを参考にしつつ、ウェブアクセシビリティの向上に向けた具体的な取り組みを分かりやすく説明しています。

WCAG 2.0

この作品はクリエイティブ・コモンズ 表示 4.0 国際ライセンス新しいウィンドウを開きますの下に提供されています。

WCAG 2.0 解説書及び達成方法集

この作品はWCAG 2.0 解説書及び達成方法集からの引用を含みます。翻訳はWAICによって提供されており、文書のステータスは「勧告」です。なお、この文書の正式版はあくまでW3Cのサイト内にある英語版であることにご注意ください。

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