Language of Page3.1.1 ページの言語(レベルA)
それぞれのウェブページのデフォルトの自然言語がどの言語であるか、プログラムによる解釈が可能である。
出典:WAIC. “
達成基準 3.1.1 を理解する
” WCAG 2.0 解説書(参照2024年6月1日)
概要
ウェブページ全体の自然言語をユーザーエージェントに適切に伝えることを求めています。この基準は、ページの言語が正しく指定されていない場合、スクリーンリーダーや翻訳ツールなどが正しく機能しない可能性があるため、特に視覚障害者や多言語ユーザーにとって重要です。
このページでは、ウェブサイト制作でよく直面する課題に対して、基本的で取り組みやすい方法を紹介しています。
ただし、他にも対処すべき状況や多くの手段があり、具体的な状況に応じて最適な方法を選ぶことが大切です。
課題に対する実践的な方法
多くのウェブサイトがページの言語を明示的に設定していないため、ユーザーエージェントがデフォルトの言語設定を使用してしまうことがあります。また、ページの内容と言語設定が一致していない場合、ユーザーの理解が困難になることがあります。さらに、ページ内に複数の言語が混在している場合、各部分ごとに適切な言語設定が求められるため、これらの課題に対応することが重要です。
ページの言語を明示する
HTMLドキュメントの最初のhtml要素にlang属性を追加して、ページ全体の言語を指定します。
例えば、ページ全体が日本語で書かれている場合、次のように記述します。
<html lang="ja">
H57:html要素の言語属性を使用する
まとめ
達成基準 3.1.1 は、ユーザーエージェントがページの言語を正しく認識し、ユーザーに適切に情報を伝えるために重要です。適切な lang 属性の使用は、アクセシビリティを向上させ、全てのユーザーが快適にウェブページを利用できるようにするための基本的なステップです。正しい言語設定を行うことで、多言語ユーザーや視覚障害者が情報を正確に理解できるようになります。
WCAG 2.0とその翻訳文書の利用について
本ページの内容は、「Web Content Accessibility Guidelines (WCAG) 2.0」、「WCAG 2.0 解説書
」および「WCAG 2.0 達成方法集
」からの引用を含んでいます。引用された内容は、W3CおよびWAICによって公開されており、以下のクリエイティブ・コモンズライセンスに基づいて使用されています。これらのガイドラインを参考にしつつ、ウェブアクセシビリティの向上に向けた具体的な取り組みを分かりやすく説明しています。
WCAG 2.0
この作品はクリエイティブ・コモンズ 表示 4.0 国際ライセンスの下に提供されています。
WCAG 2.0 解説書及び達成方法集
この作品はWCAG 2.0 解説書及び達成方法集からの引用を含みます。翻訳はWAICによって提供されており、文書のステータスは「勧告」です。なお、この文書の正式版はあくまでW3Cのサイト内にある英語版であることにご注意ください。