Headings and Labels2.4.6 見出し及びラベル(レベルAA)
見出し及びラベルは、主題又は目的を説明している。
出典:WAIC. “
達成基準 2.4.6 を理解する
” WCAG 2.0 解説書(参照2024年6月1日)
概要
ユーザーがページの構造を理解しやすくするために、説明的な見出しとラベルを提供することを求めています。この基準は、ページ内の各セクションやコンテンツ要素がどのような情報を含んでいるかをユーザーに明確に伝えることを目的としています。これにより、特に視覚障害や認知障害を持つユーザーがページを効率的にナビゲートできるようになります。
このページでは、ウェブサイト制作でよく直面する課題に対して、基本的で取り組みやすい方法を紹介しています。
ただし、他にも対処すべき状況や多くの手段があり、具体的な状況に応じて最適な方法を選ぶことが大切です。
課題に対する実践的な方法
説明的な見出しをつける
ページ内の各セクションに対して説明的な見出しを設定します。見出しは、そのセクションの内容を簡潔かつ明確に表現するものにします。例えば、「最新ニュース」や「お問い合わせ情報」など、ユーザーが見出しを読むだけでそのセクションの内容を理解できるようにします。視覚的に見やすいだけでなく、スクリーンリーダーを使用するユーザーにとってもセクションの内容を迅速に把握する助けとなります。
説明的なラベルを提供する
入力フォームやインタラクティブな要素に対して説明的なラベルを提供します。各入力フィールドやボタンに対して、その機能や目的を明確に示すラベルを付けます。例えば、単に「送信」ではなく「お問い合わせ内容を送信」や、「名前」や「メールアドレス」など、ユーザーがそのフィールドにどのような情報を入力すればよいかを一目で理解できるようにします。ラベルは視覚的に見やすく、スクリーンリーダーでも適切に読み上げられるように設定します。
まとめ
達成基準 2.4.6 は、ウェブコンテンツの理解とナビゲーションを容易にするために、説明的な見出しとラベルを提供することの重要性を強調しています。実践的な方法として、各セクションに説明的な見出しをつけることと、入力フォームやインタラクティブな要素に説明的なラベルを提供することがあります。これらの対応策を適用することで、特に障害を持つユーザーにとって、ウェブサイトがよりアクセスしやすく、使いやすいものになります。
WCAG 2.0とその翻訳文書の利用について
本ページの内容は、「Web Content Accessibility Guidelines (WCAG) 2.0」、「WCAG 2.0 解説書
」および「WCAG 2.0 達成方法集
」からの引用を含んでいます。引用された内容は、W3CおよびWAICによって公開されており、以下のクリエイティブ・コモンズライセンスに基づいて使用されています。これらのガイドラインを参考にしつつ、ウェブアクセシビリティの向上に向けた具体的な取り組みを分かりやすく説明しています。
WCAG 2.0
この作品はクリエイティブ・コモンズ 表示 4.0 国際ライセンスの下に提供されています。
WCAG 2.0 解説書及び達成方法集
この作品はWCAG 2.0 解説書及び達成方法集からの引用を含みます。翻訳はWAICによって提供されており、文書のステータスは「勧告」です。なお、この文書の正式版はあくまでW3Cのサイト内にある英語版であることにご注意ください。