Captions (Prerecorded)1.2.2 キャプション(収録済) (レベルA)
同期したメディアに含まれているすべての収録済の音声コンテンツに対して、キャプションが提供されている。
出典:WAIC. “
達成基準 1.2.2 を理解する
” WCAG 2.0 解説書(参照2024年6月1日)
概要
収録済の音声コンテンツを含む映像に対してキャプションを提供することを求めています。この達成基準は、視覚情報だけではなく音声情報も含めたコンテンツの理解を支援するもので、特に聴覚障害者に対して重要な支援を提供します。
このページでは、ウェブサイト制作でよく直面する課題に対して、基本的で取り組みやすい方法を紹介しています。
ただし、他にも対処すべき状況や多くの手段があり、具体的な状況に応じて最適な方法を選ぶことが大切です。
課題に対する実践的な方法
話者の名前
複数の話者がいる場合、話者が誰であるかを明示するために名前をキャプションに含めます。
[山田]: こんにちは。
音声内容
話されている言葉を正確にテキスト化します。すべての言葉を漏れなく含め、正確な内容を伝えます。
本日はウェブアクセシビリティについてお話しします。
重要な音情報
重要な音(電話の鳴る音、ドアの閉まる音、音楽など)をキャプションに含めます。これにより、視覚情報だけでは得られない音のコンテキストを提供します。
[電話の音が鳴る]、[ドアが閉まる音]
感情や声のトーン
話者の感情や声のトーン(怒っている、笑っている、泣いているなど)を伝えるキャプションを含めます。
これにより、話者の感情や意図を理解しやすくなります。
[怒って] どうしてこんなことが起きたんだ?、 [笑って] それは面白いですね。
背景音や音楽
背景音や音楽の存在を示すキャプションを入れます。これにより、視聴者がシーンの雰囲気やコンテキストを理解できます。
[背景で静かに音楽が流れる]、 [風の音が聞こえる]
タイミングと同期:
キャプションは音声と同期して表示される必要があります。
正確なタイミングで表示されることで、視聴者が内容をスムーズに理解できます。
まとめ
このように、キャプションは視聴者に対して映像内の音声情報や重要な音を正確かつ効果的に伝えるために、詳細な情報を含めることが求められます。これにより、聴覚障害を持つユーザーも含めたすべての視聴者がコンテンツを理解しやすくなります。
WCAG 2.0とその翻訳文書の利用について
本ページの内容は、「Web Content Accessibility Guidelines (WCAG) 2.0」、「WCAG 2.0 解説書
」および「WCAG 2.0 達成方法集
」からの引用を含んでいます。引用された内容は、W3CおよびWAICによって公開されており、以下のクリエイティブ・コモンズライセンスに基づいて使用されています。これらのガイドラインを参考にしつつ、ウェブアクセシビリティの向上に向けた具体的な取り組みを分かりやすく説明しています。
WCAG 2.0
この作品はクリエイティブ・コモンズ 表示 4.0 国際ライセンスの下に提供されています。
WCAG 2.0 解説書及び達成方法集
この作品はWCAG 2.0 解説書及び達成方法集からの引用を含みます。翻訳はWAICによって提供されており、文書のステータスは「勧告」です。なお、この文書の正式版はあくまでW3Cのサイト内にある英語版であることにご注意ください。